車のタイヤ交換時に押さえておきたいタイヤの種類や性能とは?!
車のタイヤと言うのは、長年走行していれば必ず摩耗します。また、紫外線や経年変化などによっても自然と劣化します。ここでは、車のタイヤ交換時に参考になるポイントをお届けしたいと思います。是非、参考に役立ててみて下さいね。
そもそもタイヤの役割とは?
基本的なタイヤの役割には4つあります。➀車の車重や乗員などを支える事です。車重はもちろん、乗る人や荷物など、全てをタイヤが支えています。相当な重さを支えるだけの能力がタイヤには備えられています。②駆動力やブレーキの制動力を路面摩擦で路面に伝える事です。駆動力や制動力を路面に伝えなければ、車は走ったり止まったりすることができません。タイヤは発進や加速・減速、制動の性能に大きく関わっています。③路面をグリップして走行安定性を維持する事です。ハンドルの動きに応じ車の方向を転換したり、維持したりするのもタイヤの役割です。ドライバーの行きたい方向へと車を導いているのがタイヤなのです。④路面から衝撃吸収して乗り心地を快適にする事です。タイヤは路面の凹凸などからの衝撃をやわらげています。空気やゴムの弾性がクッションの役割を果たすことで、快適な乗り心地に一役買っているのです。これらがタイヤの役割となっています。
タイヤに関するよくあるトラブルとは?
主に、タイヤのコンパウンドと言うのは、路面とのグリップ性能をアップさせる為に、柔らかなゴムでできています。なので、走行する度に徐々にタイヤは摩耗していきます。それに、直接タイヤで路面に触れるパーツになるので、トラブルに見舞われる事があります。
タイヤでよくある代表的なトラブル
タイヤでよくあるトラブルには、パンクとバーストが挙げられます。パンクは、大体、釘やネジなどを踏んでしまった事で、徐々にタイヤの空気が抜けてしまうトラブルです。また、バーストは、タイヤの空気圧不足やひび割れなどの劣化にで、高速走行中に一気にタイヤが破裂するトラブルです。
その他のタイヤトラブル
他にも、タイヤのスタンディングウェーブ現象もあります。それは、空気圧の低いタイヤで高速走行をして、タイヤ表面が急激にバーストするトラブルです。さらに、雨天時に注意したいのが、ハイドロプレーニング現象です。ハイドロ=水、プレーニング=浮く・滑るという意味があるのですが、路面の水上にタイヤが浮き、水上スキー状態になって、車のハンドルが効かない危険状態のトラブルです。
車のタイヤ交換が重要性な理由とは?
車のトラブルでは、例えば、急にタイヤパンクが起こってしまった場合には、トラブルを未然に防ぐ事はできません。しかし、それ以外のトラブル現象は、常にタイヤをチェックする事で、未然にトラブルを回避する事ができますよね。タイヤは柔らかいゴムでできているので、タイヤが摩耗したままの状態で走っていると、バーストなどのトラブルが起こる危険性が高まり、大きな事故にも繋がってしまいます。
また、安全走行で快適な運転を実現するには、例えば、雪道でならばしっかりスタッドレスタイヤで走る、冬が過ぎたらノーマルタイヤに交換するなど、自分が暮らしている地域の路面状況を見る事も忘れないようにしましょう。
タイヤ交換後の車の乗り心地や燃費の変化とは?
車のタイヤ交換をすると、乗り心地や燃費に関しても実は大きな変化が出ます。また、ドライでもウェットでも、タイヤのグリップ力がアップします。さらに、近年は低燃費タイヤなどがありますが、タイヤが転がる抵抗を軽減させる事ができ、燃費にも良い影響を与えます。
タイヤの寿命・タイヤ交換の時期と目安とは?
タイヤの寿命・タイヤ交換の時期と目安は、車の走行状況や自宅でのタイヤの保存条件によっても変わってきます。車のタイヤ寿命は最長でも製造後10年が目安ですが、タイヤのサイドにヒビなどがある場合には、タイヤのゴムが固くなる、偏摩耗している、トレッド面が欠けている、そのような場合にはタイヤ交換が必要です。また、タイヤの摩耗でスリップサインが出た際にも交換が必要です。
タイヤ寿命やタイヤ交換の時期の目安には、走行距離や使用年数などが目安に挙げられますが、車の走行状況と言うのは、車所有者個人によってそれぞれに違います。なので、タイヤ状態も異なるので、日頃から点検や定期点検などを通して、タイヤ交換時期のタイミングに関してアドバイスをもらうのも一つです。
スペアタイヤも交換した方が良いのか?
車のタイヤ寿命・タイヤ交換の時期の目安は、製造後10年が目安です。これは、スペアタイヤも同様です。なので、ちゃんとスペアタイヤも交換して新しくするのがおススメです。また、スペアタイヤは日常では使用しません。なので、点検を怠ってしまう事もあり、イヤの空気が抜けて使い物にならいケースもあります。このような事にならない為にも、定期的なスペアタイヤの空気圧点検は大切です。
タイヤ性能の種類と特徴とは?
グリップ性能
グリップ性能とは、タイヤが路面を掴む力の事を言い、摩擦力や転がり抵抗の目安となります。このグリップ性能が無いと車と言うのは路面で滑ってしまいます。
ウェット性能
ウェット機能とは、乾いた路面から濡れた路面まで車は走りますが、悪天候時の走行にはウェット性能は重要な性能になります。性能の良し悪しは、タイヤ表面が如何に撥水するかで変わり、縦溝が排水の役割を果たしています。
ドライ性能
ドライ機能とは、乾燥した路面でのタイヤのグリップや操縦安定性の事です。タイヤの横溝やトレッド面のコンパウンドにより、タイヤのグリップ力が得られます。
車の乗り心地
乗り心地と言うのは、人それぞれによってその感覚は異なるので、乗り心地の基準は難しいものです。しかし、路面の凹凸や振動や衝撃を吸収・緩和する事、静かで揺れの少ないキャビンにする為に摩擦音や共鳴音などを吸収する事、これらは乗り心地の大事なポイントです。なので、タイヤの偏平率が低いと、路面から衝撃吸収するサイドウォール部分が薄いので、乗り心地は固くなります。
直進安定性
直進安定性とは、タイヤの直進安定性をアップさせる事によって、運転時も落ち着いてハンドルを握る事ができます。
静粛性
静粛性とは、タイヤ内部で発生する共鳴音で、路面摩擦や道路の継ぎ目を乗り越えた際などに発生する音です。これは、運転時ドライバーにとっては不快音になります。なので、タイヤの静粛性を高める為には、タイヤに刻まれている模様や内部構造がポイントになります。他にも、タイヤの摩擦音は路面接触する際に生じるものなのですが、静粛性を高めて低減させる為に、タイヤ内部に不快音に吸収素材を装着されたタイプもあります。
省燃費性能
省燃費性能とは、タイヤの転がり抵抗で変わります。タイヤと言うのは、路面摩擦力を発生させる事によってグリップしています。なので、転がり抵抗を軽減するとグリップ力は低下してしまいます。ですが、転がり抵抗の軽減で車の燃費は良くなります。エコカーなどの燃費の良い車には、実は、省燃費性能タイヤが装着されており、省エネ効果の相乗効果を高めています。
ライフ性能
ライフ性能とは、車が距離を走ったとしても、タイヤの減りが少なく長い持ちし、耐摩耗性に優れるタイヤの事を言います。タイヤの耐摩耗性とグリップ力の性能を両立させる事は今までは中々難しかったのですが、現在では、技術進歩により年々性能が向上しています。
まとめ
車にとっての大きな消耗品アイテムの一つである、タイヤの基本的な知識、必要性、種類、性能など、細かくお届けしましたが参考になりましたか?車のタイヤは、価格だけでは無く、低燃費性に特化したもの、ワンボックス・ミニバン専用、ランフラットタイヤまで、近年タイヤはその多様化が目覚ましいです。自分の予算と欲しい性能も考慮しながら、最適なタイヤを是非選んで下さいね。